公開: 2019年8月11日
更新: 2019年8月xx日
人間には、「良いことをしよう」「悪いことはしたくない」と考える傾向があるようです。これは、人類が長いその進化の過程で勝ち取ったもののようです。人類の祖先や、そのまた祖先であるチンパンジーなどの動物にはないもののようです。これは、人間が社会、それも規模の大きな社会を作れるようになるために勝ち取った特別な能力で、一部は遺伝的なものかもしれません。人間のホルモンの一つであるテストステロンは、男性ホルモンの一種で、人を攻撃的な性格にします。チンパンジーでは、このテストステロンの分泌が多く、攻撃的だとされています。そのため、チンパンジーには、人間の社会のように多数のチンパンジーから成る群れは作ることができないようです。ホモサピエンスに近いネアンデルタール人でさえも、人間(ホモサピエンス)のように大きな集団は作れなかったようです。何か、倫理的に良いとは言えない行為をするとき、人間は自分が倫理的でない行動をとることに対して、心理的な抵抗感を感じます。そのような精神の状態を、「良心の呵責を覚える」状態といいます。